プログラムのソースコードとは―Javaプログラムのソースコードを例に解説

そもそもプログラムのソースコードとは？プログラミング未経験者の方が把握しやすいようにJavaプログラムのソースコードを例に解説をまとめています。

プログラミングを始めたばかりのころは、ソースとか、ソソースコードといわれてもよくわからないです。プログラミングの初心者のこの疑問を解消するため、Javaプログラムのソースコードを例にプログラムのソースコードとは？について解説していきます。

プログラムのソースコードとは

プログラムのソースコードとは、一言でいうと「プログラミング言語で記述されたプログラム」です。

プログラムとは、コンピュータに特定の「仕事」を与えるための指示内容を記述したコードです。

プログラムがプログラミング言語で記述されるのは、プログラミング作業の効率を上げるためです。

コンピュータが読めるコードは、スイッチのONとOFF、0と1の信号だけで構成されたコードです。これを人が覚えて作るのは、とても大変で、コーディングが中々進みません。

そこで、効率を上げるためにある一定のパターンの信号をADDとかMOVなどのような言葉に置き換えるようになりました。人が書きやすいコードの作成を行ってから、これをコンピュータが読めるコードに変換するようになりました。

上述のADDとかMOVがプログラミング言語です。このプログラミング言語で記述されたプログラムがソースコードです。

そしてこれをコンピュータが読めるコードに変換するプログラムが前提にあるわけですが、このコード変換のプログラムをコンパイラといいます。

なお、ソースコードをコンピュータの読めるコードに変換すること、つまりコンパイラを実行することをコンパイルするといいます。

もともとプログラミング言語は、MOVやADDのようなコンピュータの読めるコードと対応した言語でしたが、さらに効率的にプログラムが記述できるようになっていき、繰り返し同じ処理の記述が使えるようにした関数やものを表現したコーディングスタイルに対応してできたクラスなどが使えるように進化していきました。

前者のMOVやADDのようなコンピュータの読めるコードと対応した言語を低水準言語といいます。アセンブリ言語などが低水準言語にあたります。

後者の関数やクラスなどさらに進化した言語を高水準言語といいます。 C言語やC++、Java、PHP、VBなどよく耳にするプログラミング言語はこちらに分類されます。

プログラムのソースコードについて解説しましたが、ここではさらに理解をすすめるため、Javaプログラムの例を見ていきます。

次のようなソースコードを半角英数字で記述して、Sample.javaという名前のファイルで保存します。

1行目: class Sample {
2行目: 	public static void main(String args[]) {
3行目: 		System.out.println("Hello World!");
4行目: 	}
5行目: }

※解説用にn行目という部分を入れています。n行目:の部分はソースコードに含まれません。

Javaプログラムの例の解説を行います。

まずは、ソースコードの例の記述の呼び方、用語について解説します。

クラス
1行目の「class Sample {」から5行目の「}」までをクラスといいます。ものを表現してそれを使っていくコーディングスタイルから発達したオブジェクト指向プログラミングで登場するキーワードです。
メソッド
2行目の「public static void main(String args[]) {」から4行目の「}」までをメソッドといいます。このサンプルのmainというメソッドは、プログラムの始まりとして使われる特別なメソッドになります。
引数
2行目のmainメソッドのところにある「(String args[])」のところは、引数といわれます。 mainメソッドに渡される入力値となります。
変数
2行目のmainメソッドの引数のところにある「String args[]」の記述は、変数といわれます。変数は可変の値が入る入れ物です。